Flashのシンボルで、単純に図形を回し続けるというアニメーションはよく使うと思いますが、そのTipsです。
Flashに限らず、キーフレームを使ったアニメーションで繰り返し動作させるときによくある話ですが、アプリによっては自動的に補正して、スムーズに繰り返しができるようにしてくれるものもあります。
ただ、Flashにはそういう機能はないみたいなので、自分で工夫するしかありません。
スムーズに回らない原因は、最初と最後のキーフレームを同じ値にしたときに同じフレームの回転角度が2フレームになってしまうことです。
具体的には24フレームで1回転するシンボルがあったとして、1フレーム目のキーフレームの角度を0°、24フレーム目のキーフレームを360°とすると、それを無限に繰り返すことにより回転しているように見えます。この時、1フレーム目と24フレーム目が同じ角度(0°=360°)となるため、連続で動かすと、24フレーム目と1フレーム目が同じ角度になり、回転の途中で引っかかったように見えます。
簡単な対策としては、23フレーム目の次に1フレームに戻るようにしてやればよいのです。
●手動で計算
計算を簡単にするために、36フレームでシンボルが1回転するものとします。そうすると、1フレームあたり、360°/36 =10° 回転することになります。
ここで、35フレーム目は350°になります。キーフレームを35フレームに設定して回転角度を350°に設定し、36フレーム目を削除します。このようにすれば、35フレームの次は1フレームとなり、350°→0°となって不連続性がなくなります(厳密には35フレームで1回転となります)。理屈はこういうことです。
24フレームで1回転のときも同様に、1フレームあたり何度回転するか計算して、23フレームの角度を360°から1ステップ分引いた角度にして、24フレーム目を削除すれば同じようになります。このようにすれば、何フレームで1回転しても対応できます。
●手前にキーフレームを作って最後を削除
36フレーム目の角度を360°(1回転)に設定したあと、1つ手前の35フレームにもキーフレームをつけます。ここで自動的に1ステップ前の角度が設定されるので、36フレーム目を削除して、全体を35フレームにします。
回転に限らず、繰り返し動作させる場合に使える方法です。