雑記(20) 完全にコントロールされている?何が?

東京に決まり、めでたいことだと思いますが、

はっきり言って予想外でした。最後の首相のプレゼンでよくIOC委員が納得したものです。結局、消去法だったのか。でも、親日のトルコにはますます好感度が上がりました。

汚染水が漏れ出て、海に拡散している、地下水上流の井戸に放射性物質が漏えいして、地下水バイパス計画が破たんしているというのに、完全にコントロールしているとか、ブロックしているとか、よく言えたものです。これって嘘じゃないんでしょうか。

えぇ~っ、こんなこと言っていいの?って、あきれていたのですが、報道番組などのコメンテータはみんな、なぜかべた褒め。はぁ?しかし、あとから考えても原発事故対策の説明としては、内容の無いプレゼンだったと思います。いや、みんなそう思っいても表立って言えないのか。

現在でも1日に300トン以上もの汚染水が海に流出し続けているそうです。これっていわゆる、ダダ漏れというやつではないですか。これでブロックされているとか、コントロールされているとか、いったい、何が?どこが?と言いたいです。

仮にこの状態が7年続いたらどうなっているでしょう。単純計算で、300×365×7トンですね。すごい量です。廃炉作業は7年で終わらないでしょうから、福島原発は汚染水製造装置になってしまいます。オリンピックのインフラ整備より、この問題を真っ先に解決すべきだと思います。

汚染水タンクの水漏れが300トン以上あったことも報道されていて、みんな知っているはずなのに、だれも突っ込まないのはどういうことでしょうか。テレビの報道番組やワイドショーでもプレゼンとか招致活動をべた褒めですが、水を差すと思ってのことか、汚染水が漏れて、いまだに解決していないことをみんな忘れてしまったの?オリンピック招致に浮かれて現実逃避しているのでは?

あと、引っかかるのが、「東京は福島から250km離れているから100%安全」という趣旨の説明。逆にいうと、「東京から250kmはなれた福島は安全でない」ということですよね?福島も安全といえるようでなけらば、東京だけ良ければよいのか、臭いものにはふたをしたから、と言っているように聞こえます。それに、汚染水の海流出が続けばやがて近県にも広がり、取り返しのつかないことになるのでは。津波はないとしても、大雨や竜巻などで、廃炉途中の原発に被害がでる可能性もありますが、対策は考えているのかなぁ。

ただ、首相の話が嘘でもこれをこれから事実にしていけばよいわけで、結果的に福島の放射能対策は国際公約になったわけですから、これからは手抜きはできなくなったでしょう。解決のはずみになればよいと思います。本腰をいれて取り組んでいただきたい。

7年後に今よりひどくなって、選手からボイコットされるようなことがないことを祈ります。ていうか、そうなったらオリンピックどころではないでしょうけど。

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問題の汚染水タンクですが、水漏れがなくとも、耐用年数は5年だそうです。5年後にどうするつもりだったのでしょう。地下の汚染水の保管計画も破たんしているし。

事故直後、冷却水を入れても炉に水がたまらないという話を聞いた時から心配していたのですが、だれが考えてもわかりますよね?水はどこへ行ったか?地中に拡散したり海に流れ出て汚染が広がるに決まってる。なのに最近まで何も対策していなかった。指摘している人はいたみたいですが、時間がたつと薄まるとでも思ったか、放置されていたということです。

しかしまあ、原子力はクリーンなエネルギーとはだれが言ったのか、こんな汚くて人間が素手でつかむこともできない汚いものが。廃棄するにも手に余り、廃棄物の維持管理にも膨大な費用が掛かる高コストなエネルギーだと思います。

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インフラ整備もいいですが、もっと予算をつぎ込んで、放射能対策の技術を官民あげて真剣に開発し、放射能対策なら日本の十八番(おはこ)、といわれるぐらいになってほしいですね。これをビジネスチャンスとして日本企業が躍進してほしいです。

がれきの処理などは人型のロボットでないと無理だと思いますが、そういった技術は日本が得意とするところですので、期待しています。
医療関係では、遠隔操作でロボットを使って手術ができる世の中ですので、現在の技術でも人型のロボットを遠隔で操作するのはそれほどむずかしくないと思いますが、どうでしょう。

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地熱発電とか再生可能エネルギーも本腰をいれて取り組めば、低コスト化できると思います。世界的に、原発ほど汚くて高コストのエネルギーはない、という時代がくればよいと思います。

なにか、放射性物質に別の放射線を当てるなどして相殺させることにより完全に放射能を中和できるような技術が開発されないかなぁ。いまって、結局、吸着などして集めるだけでしょう?高濃度の放射性物質に濃縮するようなものだから、結局それをどうするかというと鉄やコンクリートで固めて地中や海底に埋めるということですよね。

放射能がなくなるのに短いものは数秒、長いものは何万年もかかるものもあるそうですが、数百年もしないうちに、コンクリートとかの鉄の構造物は劣化して地中や海水に溶け出すという危険性は容易に想像ができます。そのうち宇宙空間に遺棄するとか言い出しますよ、きっと。太陽に捨てるとか。

地中や海底ではなく、見えるところ(人がいつでも取り出せるところ)に保管して維持、管理するという案もあるそうです。結局永久に放射性物質から逃れられないということです。

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ふと思ったのですが、メンツや恥を忍んで、汚染水などの問題解決策をインターネットを使って全世界に公募すれば何かいい方法が見るかるんじゃないでしょうか。

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ついでに書きますが、原発の海外輸出推進という話がありますね。新型の炉は安全とかいって、事故は起きないと考えてるでしょ。でも、想定外のことは実際に起こるのだから、事故が起きたときにどうするかということを十分検討して、対策を考えた上で輸出しないと、万が一の時に大変なことになります。ちゃんと考えてるのかなぁ?

民間企業が輸出したものでも、責任や補償は日本にかかってくると思います。そうすると、結局国民の税金が使われることになります。

海外は情勢不安なところもあるので、事故以外に故意の破壊などの対策も必要でしょう。安易に原発を広げるのはやめてほしいです。

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