Arduino互換機 #282(CQカチャduino)を8MHz、3Vで使用する方法を紹介します。クロックを低くすると、極端に消費電力を押さえることができますので、電池駆動に最適です。
●変更点
まず、クリスタルを標準の16MHzから8MHzに交換する必要があります。ブートローダとArduino IDEで指定するマイコンボードの種別も変更する必要があります。
なお、クリスタルの交換さえできれば、本家のduoとかでも同じように変更できると思います。
ブートローダは次のものを使います。AVR-ISPなどのプログラマで書き換える必要があります。
optiboot_atmega328-Mini.hex (”hardware\arduino\bootloaders\optiboot\optiboot_atmega328-Mini.hex”)
ヒューズ値はE,H,Lの順で、0xFD(0xFE)、0xD8、0xFF
※()の値はブラウンアウト電圧を1.8Vにする場合の値です。
Arduino IDEではマイコンボードの種別を
Arduino Pro or Pro Nini(3.3V, 8MHz) w/ ATmega328
に設定します。
これで、3.3V仕様になります。この場合、そのまま5Vで使用してもブラウンアウト電圧が低いだけで、特に問題はないため、プログラミングやデバッグの際はそのまま5Vで使っても支障ありません。
●省電力化
8MHzにすることで、消費電力がかなり小さくなります。さらに、LED関係を省くとか、電流制限用抵抗器の値を大きくして、LEDを暗くするなどすれば、更に省電力になります。
用途によっては電源やD13につながっているLEDを外しても良いでしょう。
●使用例
うちでは廊下の自作センサライトに使用しています。モーションセンサ・モジュール(秋月電子で購入した1000円程度のもの)とcdsを#282互換機AVR部に接続して、暗いときに人が通ると一定時間点灯するようにしています。電源は単三型のアルカリ乾電池2本で、通電しっぱなしで2ヶ月ぐらい持ちます。電池はレギュレータなしで直結しています。
(写真掲載予定)
照明部分は100円ショップで購入した、壁掛け式のLEDライトです。白色LED3個ですが、あまり明るくありませんが、夜間、照明がない真っ暗なところでは十分です。単三型の乾電池4本を使用するようになっていますが、単三型のエネループ4本で使用しています。暗い時に人が通るときだけ点灯するだけなので、3~4ヶ月程度は充電なしで使えます。
市販品では電池駆動のセンサライトが1500円ぐらいから購入できますが,センサ感度(検出範囲や距離)の問題や、点灯時間を調整できないとか、用途によっては不満があります。
ちなみに、うちのは図らずも、ガラスに人が反射しただけで反応しますので、くの字になった手前部分から反応してくれるので好都合です。